Baronkun’s diary

何の取柄もない会社員の平凡な日常を綴った日記です

『鬼滅の刃』ヒット契機に“声優起用”の原点回帰が加速、これは凄く良い傾向だと思います。

最近の洋画やアニメ映画のPRなどを見ていて、興ざめすることが一つあります。

 

それは吹替や声の配役です。

とにかく、タレントやらお笑い芸人やらの起用が多い事。

それも下手くそ。本来なら役やキャラクターに合った人を選んでいるはずなのに、全然イメージと合わない事が多い事。

 

かつては洋画の吹替であれば、ジャッキー・チェン石丸博也シルベスター・スタローン佐々木功アーノルド・シュワルツェネッガー玄田哲章など、まさにはまり役というプロ声優さんが選ばれていました。

ところが、いつ頃からか、お笑い芸人やらタレントがPR効果も狙ってか、抜擢されるように。これがまた、見事に作品の世界観をぶち壊してくれるパフォーマンス。

だから、話題先行の配役をするアニメ作品は見なくなりました。

洋画は字幕で観たい派なので、テレビ放映されるときくらいしか洋画を吹替で観る機会はないですが、それでも声優によってチャンネルを変えます。

 

ところが、今日のオリコンニュースに嬉しい記事が。

以下、記事からの引用

公開24日で興収200億円を突破、歴代1位に迫る勢いの映画『鬼滅の刃 無限列車編』。もはや社会現象となっている「鬼滅」だが、その要因の一つとなるのが、基本に立ち戻った“声優”の力。人気マンガ・アニメが映画化される際、話題作りのため人気俳優が声優として参加…という流れもありがちだが、鬼滅の場合は“純声優”体制で臨み、公開前の宣伝期間は花江夏樹鬼頭明里などの声優陣が登場。また、胡蝶しのぶ役を務めた声優の早見沙織は、『クイズ!THE違和感』『どうぶつ投稿ランド!』(ともにTBS系)をはじめ数々のバラエティ番組のナレーターでひっぱりだこに。鬼滅関連以外でも、人気声優の津田健次郎は朝ドラ『エール』(NHK総合)、ドラマ『極主夫道』(日本テレビ系)でのナレーションが話題に。ここにきて、声優起用における“原点回帰”の加速度が増している。

中略

ただ、“専門外”からの起用に対しては、「本業声優の人に比べると実力差がありすぎる」「過剰な演技が鼻につく」「声だけ聞いてもその俳優さんの顔しか思い浮かばない」といった批判があることも事実。原作ファン・アニメファンからそっぽを向かれるか、話題性が功を奏して一般層からもお客さんを引っ張れるか…人気俳優・タレントの声優起用は、どっちに転ぶかわからないリスクを抱えたいわば“劇薬”ともいえるのである。

しかしここ最近は、「人気俳優・タレントの声優起用」以上のムーブメントとして、アニメを主戦場として戦ってきた若手声優たちをナレーターやタレントとして抜擢していく流れがあり、実際それぞれに結果を残してSNS等で話題になっている。映画『鬼滅の刃 無限列車編』絡みでも、我妻善逸役の下野紘は『逃走中』(フジテレビ系)に出演し、キャラクター特有の“汚い声”を披露して話題になった。鱗滝左近次役を演じる大塚芳忠がナレーションを務める『バンキシャ!』(日本テレビ系)では、大塚自ら「ハロウィーンでは鬼滅コスをする人が多かった」というニュースを紹介。アニメに寄せた話し方で作品についても語り、「バンキシャ!のナレーター、鱗滝さんだったんだ!」とまた違った意味でファミリー層からの認知度を上げる展開となった。

中略

その理由としては、(1)声優としての場数を踏んで経験が豊富なので、番組の趣旨趣向に適応して表現することが簡単にできる。(2)番宣の際に芸能人と絡むとスベる可能性もあるが、“声の出演”のため声優側も作り込んで本領を発揮できる。また、一般層も違和感なく耳に入れられる。(3)声を聞くだけで、声優ファンだけではなく作品ファンにも注目してもらえる。といった要因が挙げられる。いわば声の実力では他のタレントを圧倒的に凌駕しているだけに、今後もさらに本業声優を起用していく傾向が強まるのではないだろうか。

そして今回、『鬼滅の刃』のアニメ・映画版を評価する上で欠かせないのは、「本職である実力派声優しか起用していない」という点であり、その中心人物こそが主人公・竈門炭治郎役の花江夏樹だ。一般層には、“鬼滅前”にはそれほど認知されてなかったかもしれない花江だが、『おはスタ』(テレビ東京系)のMCを山寺宏一から引き継ぎ4年半勤め上げ(今年10月に卒業)、子どもたちにはすでに“朝の顔”としておなじみだった。

中略

映画『鬼滅の刃 無限列車編』では、今までのアニメ版にプラスして魘夢、猗窩座などの新キャラ(鬼)も登場。その声優を誰が務めるのかが注目されたが、それぞれ平川大輔石田彰といった実力派ベテラン声優を起用。“中性的・変態的ながらも悲哀に満ちた”平川と“煉獄さんを鬼に勧誘するなど自己中で強さ至上主義”的な石田と名演をみせ、「純声優主義を見事に貫いた」と高く評価されている。声優が本来の声の仕事でまっとうに活躍するという“本懐”を見せ、観客・視聴者も高く評価するという「純声優回帰」現象は、これからもまだまだ続きそうである。

以上、引用終わり

 

プロの声優さんでもピンキリだとは思いますが、声だけで演技をする鍛錬を積んできた人の出す声の質、迫力、雰囲気は、パッと出のタレントやお笑い芸人風情のそれとは雲泥の差だと思います。

作品の素晴らしさを、更に増すか減らすかも声優次第。ぜひ、今後もプロの声優さんを抜擢し続けて欲しいですね。


アフレコ ギャップ萌 主要キャラ 声優 地声との比較 鬼滅の刃